ここまで来ている地域材 
             「わが国における木材産業改革の実態」

                 鹿児島大学 教授 遠藤日雄(えんどう くさお)

○講座概要

 ここ数年、大手ハウスメーカーや地域ビルダーが住宅資材として国産材を利用し始めている。それは木造軸組住宅にとどまらず、2×4(ツーバイフォー)にも及んでいる。これに対応する形で、国内の国産材製材工場は規模拡大を進め、また人工乾燥材の供給能力も高めている。
 本講座では、こうした国産材(の流通も含め)の実態と課題について最新のデータや情報をもとに説明し、今後の改革の道筋について私見を提示する。

○講師紹介
 

 1949年生まれ。九州大学大学院農学研究科博士課程修了。林業経済学会賞受賞(2005年)。
 現在、鹿児島大学教授・農学博士。専門は森林政策学。鹿児島大学農学部附属演習林長(併任)(全国大学演習林協議会副会長)。日本森林学会評議員。林業経済学会評議員。
 主な著書に、『不況の合間に光が見えた』、『木づかい新時代』、『現代森林政策学』(以上、日本林業調査会〈J−FIC〉)など多数