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ハワイ王朝最後のプリンセス、カイウラニ王女の邸宅跡地にできたこのPKホテルは、1960年代後半に日本の国際興業に買収され、新たに高層のホテルタワーを増築することになった。概要はRC造地下1楷地上28階塔屋3階、延べ約44，000�屬如�客室640室、駐車場540台である。設計はローリング・オノデラ＆キンダー設計事務所。この工事を大林組が国際興業より受注、1968年12月に着工、1970年10月末に竣工した。当時はワイキキ一の高層ホテルだった。 PKホテル着工後1年余り経過したある日、突然、この現場に常駐するよう命じられて愕然としたことを思い出す。30年以上前の話であるから、私は勿論海外に出た経験はなく、飛行機にも乗ったことがなかった。英会話ができるわけでもなく、マイッタなと思いながらも、戦後のヒットソング「憧れのハワイ航路」を思い浮かべながら羽田を後にし、ほゞ1年間のハワイ生活を過ごすことになった。 工事に関して記憶に残っていることといえば、 ��28階のRC造で垂直部（柱・壁）と水平部（梁・床）を全て別々にコンクリート打設するVH工法であったこと�⊆命燭砲發△訥未蠅虜脳縵瓦猟靴佑世携澆侶刃隼拱盜酬弉茲剖賚�したこと ��材料は全て米国本土から船便で調達されて最低6週間を要するので、工程管理上早く仕上げを決めて貰うための設計者とのレター合戦が大変だったこと �ぅ魯錺い凌�人の絶対数には限りがあるのでどうやって確保するかに苦心したこと等が挙げられる。 生活面では、当時まだ1＄＝360円時代で外貨制限があり、現地給料は留学生と同じ400＄／月だったので苦しかった。昼食でさえ5＄もしたので、とても外食はできず、全て自炊せざるを得なかった。一方、ワイキキのすぐ北にアラワイ・ゴルフ場があるが、これは小型の手押しカートで1回2〜3＄でできたのには驚いた。おかげでゴルフはよく楽しんだものだ。また、さすがはアメリカだと思ったのは、外国人に対する英会話、タイプライターの夜学講座が無償で行なわれていたことだ。この寺子屋風講座に通って日常の会話には不自由しなくなり、その後、再度の海外勤務として、1975年からシンガポールに駐在するよい糧となった。やはり私としては、短期間とはいえ、生涯忘れられない工事である。 |
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