サーツのご紹介
活動目的
当協会がめざすのは、建築技術に関する2つの橋渡し役です。第1は、熟練技術者から後継技術者へ技術伝承をすること、第2は専門家から一般市民へ建築技術の情報を正しく伝えることです。
第1の技術伝承では、東京オリンピックの頃に建築界へ入り、高度成長期に日本の建築技術を創りあげた熟練技術者がいっせいに退職の時期を迎えていますが、厳しい市場競争は後継者を育てる余裕を企業から奪っています。不況下においても、マニュアルでは伝えられないノウハウや経験を伝承する場を確保するために、熟練技術者が手弁当でNPOを結成しました。
第2の市民へのかけ橋も重要な役目です。建設業は、官と業の結びつきが強く外からわかりにくい業界といわれています。良心的な建物づくりに励む技術者が多 い一方で、残念ながら不適格な業者もいます。しかし、この違いを伝えるのは容易ではありません。
当協会は、個人の良識を基にするベテラン技術者集団で企業会員を持ちません。官でも、企業でもない、NPOという中立な第三者の立場で、設計や施工や建物の善し悪しを技術的に評価し、市民の方々へ正しい情報を公開する努力を続けています。