囲碁の愉しみ・・・・・矢作和久

 将棋は中学生のときに、囲碁は高校生になって覚えた。50台の半ばを過ぎ、これ以上の上達は無理と諦めて取った免状が写真。私の宝物である。大事にして、額に入れて飾ってある。
 将棋も囲碁も勝負事、目の前に相手がいて勝つか負けるかを争うのが本来。しかし、それ以外に色々な楽しみ方がある。他人の勝負を観戦するのは楽しい。土日のテレビ観戦は、余程のことがないかきり欠かしたことがない。上手な人の棋譜を盤上に再現するのは音楽の鑑賞に似た楽しみ。江戸時代の棋譜も本になっていて入手できる。詰将棋、詰碁は正にクイズ。雑誌を購読して、プロ棋士やプロ棋戦の動向を追っている人も多い。
 IT時代になって、更に楽しみ方が拡大した。コンピュータを相手に将棋が指せ、囲碁が打てる。将棋のソフトは強い。いつもやられている。インターネットで見知らぬ人と対局もできる。一時期、囲碁のインターネット対局に嵌まり込んだことがある。時差の少ない韓国、中国、オーストラリアの人と何度も対局した。強豪がいる。国内でもプロから小学生までと同好者の幅が広く、電話代を気にしなければ何時でも、何時間でも対戦可能。死ぬまで楽しめる良い趣味を持ったと喜んでいる。