- 坂本・松村研の写真展 ・・・坂本 功
- 坂本・松村研究室では、暮れの大掃除が終わった後のコンパの余興として、写真展をやっている。今年で10回目になる。かつて在籍していたカメラ(写真)好きの学生に、わたしがそそのかされたのがきっかけである。
出品するのは、おもに研究室の現役のメンバーである。公序良俗に反しなければ、テーマは何でもよい。その作品に対して、わたしが独断で最優秀賞などを決める。なにせ、わたしのような素人が評価するので、選ばれたところで何の名誉にもならないが、それでも、例年ほどほどの数は応募してくれる。もっとも、評価にあたって好みで選ぶ傾向は歴然としていて、松村君などは、撮るときから対策を講じるようにしているらしく、ややマンネリ化を案じている。
わたしは、カメラに関しては奥手で、凝るようになったのは30才を過ぎてからである。それからもっぱら雑誌の記事などで独学したので、全くの自己流である。うまくもなければ、センスもないことは、重々自覚している。それでも地震の被害調査など仕事の役に立つし、また家族の記念写真や証明写真を撮ったりと、実益もある。パーティのにわかカメラマンになったこともあるし、部長をやっている剣道部の試合を写すこともある。
また、被写体によっては当局の誤解を招いたり、それならもっと穏健にと自然の花を接写したところが、今度は首がひどく凝って往生したり、ということがあった。それで最近は、古社寺を撮ってパソコンでレタッチし、絵はがきを作るなど、枯淡の心境に近づくべく努力をしている。
この夏休みに、「カメラと写真の基礎の基礎(3時間特訓コース)」と銘打って、裏長屋の大家さんよろしく、手近にいた学生を無理矢理につかまえて、特別講義をした。聴講してくださる人がいたら、ぜひもう一度やってみたい。
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- 東大寺法華(三月堂)
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- 唐招提寺金堂
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- 室生寺金堂
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- 室生寺五重塔
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- 薬師寺東塔
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