「俳句日誌をたのしむ」 ・・・・・ 間瀬惇平

 「技術屋馬鹿」にならないようにと薦められて、1975年頃から始めた私の「俳句日誌」もいつの間にか30年を迎えています。「花鳥諷詠」の旗印の下に「大成どんぐり句会」、俳句誌「雪解」への投句を通じて、「客観写生」の技を磨く努力を続けてきています。
 私が辛夷(こぶし)という俳号で投句している「雪解」は虚子の弟子である皆吉爽雨が創刊したものですが、すでに700号を超えています。虚子の創刊した「ホトトギス」は1300号を越え、今も引き続き発行されています。先日、関西出張の途次、芦屋にある「虚子記念会館」を訪れる機会がありました。改めて自分の師系をたどり、虚子の説く「天地有情」の言葉を心に刻んだことでした。
 以下は私の「俳句日誌」から5句を選びました。

ホトトギス(平成17年)1304号


恩師の松井源吾早大教授が亡くなられたときの句。遺影を心に刻んで。(平成8年冬)

「イタリアルネッサンス紀行」のツアーに参加したときのもの。思い出の「スケッチ」ブックもできました。(平成16年秋)

吟醸酒を楽しむ月例会に参加して、普段にはなかなか手に入らぬお酒に談論風発、至福のときを過ごし、会友に感謝しています。(平成17年夏)

ホテルニューオータニの回転ラウンジから大東京のパノラマを眺め、昭和同世代の超高層建築群の発展を振り返ってみる機会となりました。 (平成17年正月)

虚子記念文学館 正面虚子記念文学館 入り口表札