DIYは楽しい ・・・・・ 向野元昭

 我が家は東西南北の4面がDIYの成果品に囲まれている。まず西日が暑いので日除けのぶどう棚を作った。次に東のバルコニーの上に藤棚を作った。次いで北側に自転車と物置キャビネットの上屋を作り、最後に南側にサンデッキを作り4方向が完成した。15年がかりである。藤棚は2階の屋根の高さで14畳分の広さがあり、今は藤の花がきれいだが、これが1番の大物で、建て方の時はご近所から応援が入ってようやく出来上がり、その下で盛大な竣工バーべキューパーティーを催した。
 DIYといってもたいした技術があるわけではないので、材木は全て近くの材木店で鉋をかけて家まで運んで貰う。接合はボルトと2×4の金物を使う。楽しいのは何を作ろうかと考えている時である。現在住んでいるコンクリートの住宅は少し素っ気無いので、周りに緩衝空間として半屋外空間を作ったり、低層部に広がりがあった方が落ち着くと思ったのが作りだした動機である。
 木工を始めたのは、中学の頃、在学していた自由学園の男子部で椅子を作ったのが契機になっているように思う。先日、動態保存の決まった目白の明日館でライトの椅子をみたが昔、工作で作ったものがそれに似ていて懐かしかった。最近は、2×4材の端材を使って遊びの椅子を作って楽しんでいる。

東側バルコニーの藤棚 南側サンデッキ

西側ぶどう棚 北側物置上屋

目白明日館の食堂の椅子 2×4の端材で作った椅子