- デジカメは事務的な仕事で使うなら圧倒的に便利であるが、写真機としての魅力は銀塩フィルム式にはまだまだ追いつけない。筆者の写真機好きは中学生以来で、父親の影響が大である。さまざまな写真機があるが、現在ではご承知のように35mmサイズが主流である。その元祖ともいえるのがドイツのライカであり、世界の、とりわけ日本の写真機に大きな影響を与えた。なかでもバルナック型と呼ばれるものはファンが多い。写真に示したのは�況燭箸い�1932年のものと、最新の��g型（といっても1956年）である。とっくの昔に製造は打ち切られたが、ともに現役として十分通用する。
ライカはカメラボディとレンズを自由に交換できるシステムを最初に完成させたことでも知られている。ライカマウントのカメラボディとレンズは世界中で製造された。ライカのデッドコピーに近いものから、本家をしのぐほどに発展を遂げたものまで無数にある。下の写真は一例で、キャノン製の７Sとウクライナ製のフェド５Bという写真機である。７Sはキャノンによるライカタイプの最後の製品であるが、このレンズの口径は異様に大きい。当時の日本でレンズの大口径競争があった名残である。このレンズだけはやや特殊だが、ボディにはライカマウントのレンズが自由に取りつけられる。
ウクライナ製のものは新品をつい最近購入したものだが、機能的にはほとんど半世紀前のレベルである。レンズは一応ライカマウントであるものの、ねじの精度が悪いので他のボディにはこわくて取りつけられない。それでも写りはかなりよくて、多少の使い心地の悪さを我慢すればそれなりに使える。
最近日本のメーカーから、ライカマウントレンズの新製品が出されるようになった。小型軽量なので筆者も愛用しているが、よい設計は決して古くならないということであろうか。
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